アンクのFX日記

不労取得で悠々自適な生活を夢見る中年リーマンのブログ

不労所得を確定申告する方法。e-Taxで確定申告する手順をまとめてみた

みなさんは確定申告書の作成はもう終わりましたか?

2019年の確定申告の受付期間は2月18日(月)~3月15日(金)です。

※2020年は2月17日(月)~3月16日(月)の予定です。

私は本日、e-Taxを利用して確定申告書を作成しました。去年初めてe-Taxで確定申告書を作成したのですが、手順書等を残していなかったので、また1から調べて提出書類を作成しました。ですのでその反省を活かし今回はこのブログで備忘として手順書を残したいと思います。

そもそもeーTaxって何?

e-Taxは国税庁の国税電子申告・納税システムのことで「イータックス」って呼ばれています。去年、e-Taxを知るまでは税務署で教えてもらいながら作らなければいけないとか、税理士にお願いしないといけないと思っていました。私は株式取引で4つの証券会社、そしてFX取引で3つの口座があるので損益通算等、自分でできるか不安でしたが、なんとか独力で作成することができました。株式に関しては特定口座のため、今まで確定申告はしていませんでしたが、昨年は大きな損失があり他口座との相殺および損失の繰越をしたかったので、今回は4つの証券会社と3つのFX会社すべてを申告対象として確定申告を行いましたのでご参考になればと思います。なお私はサラリーマンですので、自営業の方には参考にならないかも知れません。

準備しておくもの

確定申告前に以下の書類は準備しておいてください。

 ①各証券会社の特定口座年間取引報告書

 ②各FX会社の年間損益報告書

 ③給与所得の源泉徴収票

 ④経費台帳

①については1月初旬に証券会社から送付されてくると思いますので、すべての証券会社から送られてくるまで保管しておきましょう。

②についてはほとんどのFX会社は郵送ではなく自分でホームページ上からダウンロードする必要があるのではないでしょうか?そうであれば、FX会社からダウンロード準備完了のお知らせがきたら、各FX会社のホームページからダウンロードして印刷しておきましょう。

③会社から年末に渡される源泉徴収票です。貼付して提出する必要があるので、大事にとっておきましょう。

④例えば書籍を購入したりセミナーに参加したりFXをするにあたり使用するインターネットの費用など、FXに関するあらゆる費用を随時ノートに記載して経費として計上しています。

あとでわからなくならないように専用のノートを作って随時記載し、各月ごとで損益集計、経費集計をまとめるようにしています。自営業者は何でもかんでも経費として計上している?イメージですが、FXの確定申告もFXに関して使った費用はたとえ小額であっても経費として計上するようにしています。

確定申告をやってみる

それでは国税庁のeーTaxより確定申告をやってみます。なお、個人情報に関する箇所に関しては塗りつぶしていますので、ご容赦ください。

以下からe-Taxのページに飛ぶことが出来ます。この手順に沿って作業すれば、誰でも簡単に確定申告書を作成できると思います。(なお、2019年現在のHPですので、翌年以降もこの手順でできるかどうかは不明です)

手順としては

・株の損益申告(4つの口座で損益通算し、損失の繰越)

・FXの損益申告(3つの口座で損益通算)

・給与の源泉徴収票の登録

の順に入力していきます。

【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)

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トップページが表示されたら、「本文へ移動」をクリックします。

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「個人で電子申告をするには」をクリックします。

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「確定申告書を作成する」をクリックします。

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「作成開始」をクリックします。

提出方式の選択

eーTaxか印刷して提出かを選択します。

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今回は書面で提出しますので「印刷して書面提出する」をクリックします。なお、e-Taxで提出する場合は税務署で交付を受けた「ID・パスワード方式の届出完了通知」が必要になるとのことです。またマイナンバーカード方式の場合はマイナンバーカードとICカードリーダライタが必要とのことですが、私は両方ともできないので書面で提出します。

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「利用規約に同意して次へ」をクリックします。

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「平成30年分の申告書等の作成」の右横の逆三角形のボタンをクリックします。

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FX・株式の所得税の確定申告ですので、左端の「所得税」をクリックします。

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FXと株式の確定申告で、給与以外の所得ですので、真ん中の「左記以外の所得のある方」の「作成開始」をクリックします。

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私はサラリーマン(本業)で本業以外の所得の所得税申告(白色申告)ですので、「申告の種類」のチェックボックスはチェックしません。
申告される方の生年月日を入力します。(自分の生年月日)

入力フォームについてですが、今までも確定申告をされていた方は、申告書形式の入力のほうがわかりやすいかもしれませんが、私はチェックをはずして作成します。そっちのほうがわかりやすいと思うのですが、これは好みの問題ですね。

「入力終了(次へ)」をクリックします。

収入金額・所得金額の入力

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上記画面が表示されますので、下へスクロールします。なお、上段に「今どれくらい入力作業が進んでいるか」を示す矢印があるので、作成作業の進捗の目安になると思います。

株式所得の入力

まずは株式所得から入力していきます。FXの申告だけの人は飛ばしてください。

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「株式等の譲渡所得等」の右の「入力する」をクリックします。

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「申告分離課税」をクリックします。

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私はすべての証券口座が特定口座ですので「「特定口座年間取引報告書」の内容を入力する」をクリックします。

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口座情報の入力で源泉徴収「有り」「無し」を選択します。私は面倒臭がり屋なので源泉徴収有りの口座ですので「有り」を選択します。

勘定の種類は証券会社から送られてくる年間取引報告書に印字している通りにチェックを入れます。チェックによって下の入力項目が変わります。

譲渡損益と配当の両方を申告するので、両方にチェックを入れます。

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黄色の丸箇所を入力します。年間報告書に沿って入力するだけです。(年間報告書と並びも同じなので入力しやすいです)

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証券会社の名前、本支店名を入力します。ネット証券などで本支店がない場合は空白でもOKです。

複数口座がある場合は、「もう1件入力する」をクリックし、すべての口座分、同じ手順で繰り返し入力します。

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入力が終われば下段に入力結果が表示されていますので、入力内容を確認して、入力間違い等の問題なければ「入力終了(次へ)」をクリックします。

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過去3年間で損失がなければ(繰越損失)「いいえ」、繰越損失があれば「はい」を選択します。私は繰越損失はありませんでしたので「いいえ」を選択し、「入力終了(次へ)」をクリックします。

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複数口座の合計値が表示されます。「確認終了(次へ)」をクリックします。

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過去の繰越損失を含んだ損失額が表示されます。(2018年はマイナスとなったので繰越損失を申告しています)「確認終了(次へ)」をクリックします。

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最初の「収入金額・所得金額の入力」画面に戻ってきます。先ほど入力した株式の内容が反映されています。

FX所得の入力

次にFX所得の入力をします。株式だけの方は読み飛ばしてください。

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FXでの所得は雑所得となります。「先物取引に係る雑所得等」右横の「入力する」をクリックします。

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「雑所得用」を選択します。

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取引の内容の種類は「外国為替証拠金取引」と入力します。

決済の方法は「差金等決済」を入力します。

収入欄の「差金等決済に係る収益または損失の額」には年間報告書の「決済金額合計」を入力します。「その他の収入」にはスワップ損益合計を入力します。ただ決済金額とスワップの合計値をまとめて上段に入力しても良いというHPもあったので、ここは個人の判断にお任せいたします。(スワップがマイナスの場合は入力できないみたいなので、まとめて入れたほうがいいのかな?)

必要経費は私はFX取引で使用するインターネットの通信費、および書籍やセミナー、FX仲間との情報交換会なども経費で計上しています。

すべての口座を個別に入力していきます。

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すべての口座の入力が終われば「入力終了(次へ)」をクリックします。

給与所得の入力

サラリーマンの方は会社からもらえる源泉徴収票をもとに給与所得を入力します。

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「給与所得」右横の「入力する」をクリックします。

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支払金額、源泉徴収金額、各種控除額を入力します。左側に源泉徴収票の見本と「どの部分を」「どこに」がわかるように番号が振ってあるので、そのまま該当の箇所に入力すればOKです。ただ源泉徴収票の見本と会社から渡される源泉徴収票のレイアウトがまったく同じならいいですが、微妙に異なる場合があるので、注意してください

入力が完了したら「入力終了(次へ)」をクリックします。

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社会保険料、任意の生命保険料等を入力します。入力が完了したら「入力終了(次へ)」をクリックします。

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住宅借入金の控除額を入力します。関係ない場合は「源泉徴収票の⑯および⑰欄のいずれも記載がない。」にチェックを入れます。入力が完了したら「入力終了(次へ)」をクリックします。

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源泉徴収票に記載の支払者の名称(会社名)、住所を入力します。これで源泉徴収票の入力は完了です。

入力が完了したら「入力終了(次へ)」をクリックします。

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入力した内容が表示されます。

医療費の控除等があれば、該当箇所の「入力する」をクリックして入力します。

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税額控除・その他の項目の入力の画面が表示されます。対象がなければ「次へ」をクリックします。

所得税の確定

上記で入力した内容から所得税が計算されて表示されます。

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計算結果確認となっていますが、これを信じるしかないですよね。。。

「次へ」をクリックします。

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再度、納税額が表示されて、入力漏れがないかどうかの確認画面が表示されます。入力漏れがなければ、「OK」をクリックします。

住民税の納付方法

サラリーマンの方、ココ重要です。

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「住民税・事業税に関する事項」をクリックします。当初、説明が書いているだけかなと思い、クリックせずに飛ばしていたのですが、後からクリックしなければならないことに気付きました。ここを設定しないとFXの不労所得が会社にバレるかもしれませんので、みなさんお忘れなく。

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住民税の支払い方法について、「給与から差引き」か「自分で納付」かを選択する画面が表示されますので、「自分で納付」を選択します。給与から差引きを選択した場合は、もしかすると会社の給与担当にはバレるかも知れないですね。ここが一番重要といっても過言ではありません。

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納付方法を選択します。私は去年、銀行引き落としで登録しているため、今回は何も設定しなくても大丈夫でした。初めての方で銀行引き落としにしたい方は、「振込依頼書を作成する」をクリックして、振込依頼書を作成してください。

「次へ」をクリックします。

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氏名、性別、電話番号、職業を入力します。サラリーマンの方は「屋号・雅号」は空白でOKです。

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住所、提出先税務署を入力します。提出年月日と整理番号は空白でOKです。

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マイナンバーを入力します。(すみません、マイナンバー欄は削っています)

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上図のポップアップが表示されたら「OK」をクリックします。

これですべての入力は完了しました。

印刷する

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すべてにチェックを入れて(初期値で入っています)、「帳票表示・印刷」をクリックします。すべてにチェックを入れると「控え」や「提出書類等のご案内」なども印刷されてしまいますが、初めての方は最初はすべて印刷しておいたほうがいいでしょう。私はすべて印刷し、「控え」に関しては経費台帳に貼っています。

これですべての作業が完了しました。

最後のページで今回入力したデータをダウンロードすることができます。(スクショなくてすみません)

次回入力時にそのデータを取り込んで前回分を参考にしながら入力することができるらしいので、とりあえずダウンロードはしておいたほうがいいと思います。

まとめ

今回の確定申告で色々わかったこと、注意しておかなければならないこと等をまとめてみました。

  • FXの損益と株の損益の間での損益通算はできない
  • FX取引の複数口座間、株取引の複数口座間での損益通算は可能
  • 住民税は「自分で納付」を選択(サラリーマン向け)
  • FXや株取引に係わった費用は必要経費として申請する(こまめに日頃から控えておく)
  • 所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%、合計20.315%の税率がかかるので、儲けた分のうち20.315%は使ってしまわないように別にして確保しておく

 そもそも、FXも特定口座ならこんな面倒なことしなくていいのに・・・

入力していて思ったのですが、どの画面・書面も和暦で記載されているので元号がかわったときにシステム変更が必要ですね。なぜ西暦で作らなかったんだろう?元号対応にあわせて来年はシステム変更があるかも知れないですね。そのときはこのブログもアップデート します。

 

この投稿がみなさんの参考になれば幸いです。

 

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