アンクのFX日記

不労取得で悠々自適な生活を夢見る中年リーマンのブログ

不労取得をPowerBIで「見える化」してみた④

前回までの投稿でPowerBIのインストール、データの読み込みを説明してきましたが、今回は読み込んだデータを使ってグラフを作成していきたいと思います。

前回までの記事はこちら

インストール編

 

データ準備編その①

 

データ準備編その②

データ準備編から日が経ってしまいましたが、独力でグラフを作られた方もおられると思います。データさえ準備できれば、あとは感覚で簡単にグラフを作成できたのではないでしょうか?

実用的なグラフから説明していきたいと思います。もともとは不労所得の見える化をしたいがためにBIツールを使って「見える化」しようというのが始まりでしたので、まず前年対比グラフの作り方から説明したいと思います。

前年対比棒グラフ

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青丸で囲ったグラフが前年対比棒グラフです。

グラフの選択

「視覚化」より「集合縦棒グラフ」(最上段の左から4つ目)を選択します。

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選択すると、左の空白スペースにグラフが表示されます。あとはデータを選択していくだけですが、注意しないといけないのは、グラフを作成している間は常に「選択されている状態」にしておかないといけないところです。私も最初のころ、グラフが置かれていない空白のところをクリックしてしない選択状態が解除された状態で値がセットできないということが何度もありましたので、値をセットするときはちゃんとグラフが選択されているかというところに気をつけておく必要があります。

グラフが多くなってくればくるほど、「今、どのグラフが選択されているか」を意識するようにしてください。

データの選択

一番右端に読み込んだデータの項目が並んでいます。

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このデータの中から、「軸」「凡例」「値」を決めていきます。今回は前年対比の損益を例に作成していきながら説明したいと思います。

まずは「」ですが、これは横軸を意味します。時系列にグラフを表示させますが、右側の読み込んだデータの中で期間を表している項目は「年度」「四半期」「月」「週」「日」となります。前年対比であるため「年度」は軸には設定しません。年度以外の4つの項目を設定します。例えば月レベルだけで見たい場合でも設定は4つの項目をすべて設定しておいたほうがいいでしょう。なぜなら「ドリルダウン」して表示することができるからです。あとあと「この期間は日レベルでみたいな」というときに「該当月の該当週の期間だけ日レベルで表示する」ということが全部設定しておくことで可能になります。

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上図のように対象の日付項目をドラッグし、「軸」のところでドロップすることで項目が設定されます。

次に「凡例」ですが、凡例には年度を設定します。このことによって前年対比の棒グラフが表示できます。

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「軸」のときと同じように、今度は「年度」の項目をドラッグして「凡例」の位置でドロップします。右側のグラフにも緑が2018年、黒が2019年といったような凡例が表示されたと思います。

最後に値を設定します。

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「総合計」の項目を「値」の位置にドラッグ&ドロップすると、左側にグラフが表示されたと思います。

軸に「4半期」「月」「週」「日」を設定したため、初期値は最大のくくりである「四半期」で棒グラフが表示されます。

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月や週、日レベルで見たい場合は、グラフ上で右クリックすると、上記のようなウィンドウが出ますので、「ドリルダウン」または「次のレベルに展開」を選択してください。
「次のレベルに展開」を選択した場合は、ドリルダウン時に上位レベルの情報も軸に付加されます。例えば第1四半期を「ドリルダウン」した場合は1月、2月、3月ですが、「次のレベルに展開」した場合は1Q1月、1Q2月、1Q3月という表示になります。どちらを選ぶかは好みの問題ですね。

これでグラフのベース部分は完成です。ちなみに今回は「軸」→「凡例」→「値」の順で設定しましたが、別に順番は関係ありません。

書式の設定

初期値のままでは色は好みじゃないし、タイトルはわかりにくいし・・・といった不満があると思います。ここでは書式設定について説明しますが、選択するグラフによって色々設定が変わりますので、基本的な箇所のみの説明にさせていただきます。細かな設定は各々実験してみてください。

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まずはソートです。グラフが思い通りの順番に並んでいればいいですが、並んでいない場合は、グラフの右上にある「・・・」からソート条件を選択してソートしてください。

次に色やフォントの書式設定です。「視覚化」の赤枠で囲っているマーク(コロコロに似ているのでコロコロマークと呼びます)をクリックします。

おそらくグラフを作成するたびに必ず書式設定が必要となってくるのは「フォントサイズ」「タイトル」だと思います。

フォントサイズはタイトル、軸のラベル、データの内容それぞれ個別に設定する必要があります。

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上図はデータラベルをオン(初期値はオフ)にして、色を赤色(初期値はグレー)、フォントサイズを15(初期値は9です)に設定しました。

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タイトルはそのグラフにあった名前をつけてください。フォントの色や背景色も自分の好みの色に変更してみてください。配置は初期値は左端となっているのでセンタリングしてください。フォントサイズもタイトルですので12~16くらいで大きいほうが見栄えがいいと思います。

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データ(棒)の色も変更可能ですので好みの色に変更してください。

まとめ

グラフを作成するには

  ・グラフの選択

  ・データの設定

  ・書式設定

の手順で簡単に作成できます。

ただし、上述のように書式設定は色々できますが、たくさんのグラフを作っていくと設定する箇所が多ければ多いほど、だんだん面倒臭くなってきます。1ページの中で手の込んでるグラフと手抜きのグラフが混じると逆にヘンなので、あらかじめ『「これ」とこれ」と「これ」は必ず設定する』っていう具合に自分の中で決めておいたほうがいいでしょう。グラフの初期値として設定できればいいんですが・・・きっとあると思うのでわかり次第、ご報告したいと思います。

 

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